フランシスコ・カメリア会とは
フランシスコ・カメリア会は、前田万葉枢機卿のご指導のもと、福祉・教育・文化の分野での貢献を目指して活動する団体です。地域社会に根ざしながら、講演会やイベントを通じて福祉への理解を深め、チャリティー活動や支援グッズの販売などを通じて、必要とされる場所へ支援の輪を広げています。
また、日本文化の美しさと奥深さを国内外に発信し、異なる文化や価値観と出会う場を生み出すことで、誰もがつながり、支え合える社会の実現を目指しています。
本会の前身である「五島椿会」は、前田枢機卿の故郷・五島列島に咲く椿の花にちなんで名づけられました。厳しい自然の中でも凛として咲く五島椿のように、静かに、しかし確かな力で社会に働きかけていきたいーーその願いが、この名に込められています。
その精神を引き継ぎ、新たに生まれたのが「フランシスコ・カメリア会」です。
「フランシスコ・カメリア会」の「フランシスコ」は、今は亡き教皇フランシスコのお名前に由来しています。創設初期の会員たちは、前田枢機卿の導きによりローマを訪れ、教皇との謁見というかけがえのない出会いを経験しました。教皇フランシスコの生き方、そして語られた言葉に深く励まされ、その精神が私たちの歩む道の指針となっています。
前田枢機卿 ご挨拶
私は、2018年6月28日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、教皇フランシスコより枢機卿に叙任されました。枢機卿のシンボルである緋色のスータンと白のスルプリを身に受け、頭には緋色のズケッタとヴィレッタをいただきました。指には聖ペトロと聖パウロが刻まれた枢機卿指輪を受けたのです。
「緋色受く五島椿やペトロ祭」(詠句)
「玉の浦」という五島椿が、枢機卿服装に似ていること、つまり、緋色の花びらに、縁取りが白で、殉教者の血が清く白に染められた姿をイメージできたからです。しかも「初代教皇ペトロ」の前日祭だったのです。
そして、同年12月17日の教皇フランシスコの誕生日に、奇しくも私の枢機卿叙任返礼巡礼団が教皇謁見の栄誉に浴したのです。バースデーケーキを快く受け取ってくださり、30分余りの親しい時間を過ごさせて頂きました。しかも、「この会見が、日本訪問のアペリティーヴォ(食前酒)ですよと仰ってくださいました。
このような喜びを分かち合い、伝え合う会をつくろうということになり、「五島椿会」の名で活動を始めたのです。その後、ポピュラーな名にし、フランシスコの名と精神を冠する会にしようということで、英読みの「フランシスコ・カメリア」会となりました。
前田万葉