7/182025
(金)
暑さを越えて鳴り響く「平和の鐘」(前田枢機卿 寄稿)
皆様、暑中お見舞い申し上げます。地球温暖化の影響で年々夏の暑さが厳しくなり、今年は聖年巡礼や大阪・関西万博などイベントが目白押しの中、皆様もご苦労なさっていることと思います。私はすでに万博に6度足を運び、特に7月6日のイタリア館モリーゼ州の催しでは、展示のための釣り鐘の祝福式のため黒のスータンとスルプリを着て出席し、熱中症寸前まで至りました。モリーゼ州はイタリアで最も小さな州ながら、直径110センチの「愛と平和と友好の鐘」を出展し、多くの来場者を魅了しました。その鐘は展示後、なんと玉造の聖マリア大聖堂に寄贈され、7月14日に設置、20日にお披露目式が行われます。万博会場では、この鐘を鳴らすために5時間もの行列ができたほどです。
この鐘が、玉造大聖堂の境内で永久に展示されます。日本の地図とイタリアの地図とそしてモリーゼ州の地図が刻まれています。もちろん、2025年大阪・関西万博の文字やシンボルのルーチェ、も刻まれています。そして何よりも、広島の原爆ドームが刻まれているのです。そんな鐘が、今度は玉造大聖堂の境内で鳴らせるのです。暑気払いも兼ねて、皆さんどうぞ「愛と平和と友好の鐘」を鳴らしましょう。
前田万葉