【大阪・関西万博】 イタリアパビリオン訪問レポート

7/82025
(火)

【大阪・関西万博】 イタリアパビリオン訪問レポート

大阪・関西万博で最も注目を集めているのが「イタリアパビリオン」です。
なかでも、パビリオン内に設置された「バチカンパビリオン」は、私たちも万博開催前から大いに注目してきました。

今回、そのイタリアパビリオンを見学する機会を得たので、レポートをお届けします。

まず入場して真っ先に目をひくのは、日本初公開となる《ファルネーゼ・アトラス》
とても有名な彫刻なので、学生時代に歴史や美術の教科書で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
至近距離で鑑賞でき、その圧倒的なスケールに息を呑みました。
ほかにも、心臓をモチーフにしたヤゴによる作品《循環器系》や、アルトゥーロ・フェラリンの飛行機など、科学・宇宙・芸術が融合したような展示が続きます。

ファルネーゼ・アトラス

そして奥へ進むと、バチカンパビリオン。
入り口では、万博開催後に急遽追加展示が決まり話題となった、ミケランジェロ作《キリストの復活》が出迎えてくれます。

ミケランジェロ キリストの復活

その横の入口を進むと、静謐な空間が広がります。
バチカン美術館から特別に貸し出されたカラヴァッジョの名作《キリストの埋葬》が展示されており、にぎやかな万博の中で、この絵の前だけは別世界のような神聖な雰囲気に包まれていました。

カラヴァッジョ キリストの埋葬

さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチの《アトランティック・コード》などを見学しながら3階の屋上へ。
屋上には青々としたイタリアン・ガーデンが広がり、万博会場を一望できます。

どの展示も本当に一見の価値があるものばかり。
イタリアパビリオンは非常に人気が高く、事前予約が困難ですが、もし機会がありましたら、ぜひ足を運んでみてください。

なお、イタリアパビリオンのテーマは「L’Arte Rigenera la Vita(芸術が生命を再生する)」です。
その言葉どおり、美と生命が響き合うような、深く豊かな体験ができました。